映画と小説

好きなことを好きなように書きます

言の葉の庭 新海誠

 

どうもお久しぶりです

 

色々バタバタしていて更新していませんでした

 

今流行っている「君の名は。」ですが

自分としては新海誠ファンなので色々見ていたのですが

今回は「言の葉の庭」について書いていきます

 

ブログを書いているのも

好きな映画を記録しているという目的なので

暇つぶしに付き合って読んでくれている人がいれば嬉しいです

 

 

 

この「言の葉の庭」は

新海誠としては監督6作品めのアニメ映画です

 

 

話の簡単なストーリーとしては

 

主人公の男の子が雨が好きで

雨の日にはいつも午前中、学校をサボって

ある公園のベンチに雨宿りしに行く

そんなある日そのベンチで

大人の女の人と知り合う

二人は全く別の世界を過ごしているのですが

あることを境に交わっていく

 

 

とまあざっくりこんな感じでしょうか

話は見てもらえば嬉しいです

 

自分自身、新海誠の良さはストーリーの展開ではなく

 

 

一つの長い詩をどっぷりと読んで浸った感覚にしてくれる所

 

 

だと思っています

映像や音やそしてセリフやキャラの心情や展開やすべてを駆使して

何か端的なメッセージではなく

すごくいいメロディを聴いた時

すごくいい絵を見た時

そんな言葉に表しがたい綺麗であって

心をつかむ、余韻に浸れる

そんな作品だと思います

 

言の葉の庭」もまさしくそんな作品でした

 

 

 

新海誠の映画には幾つかのキーワードがあって

この映画でとても大事なのは「天候」でしょうか

 

その中でも

 

「雨」

 

がとても大きな役を担っていて

深海映画では大きな特徴の「背景」「景色」ですが

雨の描写がとても綺麗

 

自分も雨の景色は好きで

昔絵を描いたこともあります

 

しかも何がすごいか

 

綺麗なだけではないんですね

 

その時の状況や人物の心情をうまく表現しているのではないでしょうか

 

 

自分も心が軽いときの雨の景色はどこか綺麗に見えます

それとは裏腹に心が重いときは景色は澱んで見える

 

それをうまく表現していると思いました

 

あと「音」ですね

 

昔知り合いに

寝るときに雨の音を聴くという人がいました

 

雨の音ってそのものの音ではなく

何かに水が跳ねる音だったり当たっている音

それも綺麗に表現されていて

「雨の音」も心地よかったです

 

ただ雨だけでなく

最初から最後まで映画の中の天候に注目してください

 

 

そして次は

「靴」でしょうか

 

基本的に男の子の方中心になってしまうのですが

主人公は靴が好きでそれが夢に直結するか

悩んでいる真っ盛りですね

 

靴と言いましたがもっと平たく言うと

「夢、仕事、現実」でしょうか

 

新海誠は今の生活になどに何か満足感がなく

どこか疲弊していて悩んでいる人物の心情を

うまく表現するのが上手いですけど

その中にも少しの「夢」があると思います

 

それも新海誠のメッセージなのかもしれませんね

 

夢や仕事、学校、現実生活に不安しかないですが

その中で二人とも非日常的な世界が

あのベンチでの雨宿りの時間だったのかもしれません

 

「雨」がそういう苦しみや悲しみを表していたのかもしれません

 

 

そしてもう一つ挙げるなら

「短歌。万葉集

ですね

 

 

というのも二つの短歌が万葉集から引用されています

 

恋の話ですね

 

新海作品には恋を経て

成長していくという話が多いですが

この話もそうですね

 

恋に落ちて悩むからこそ

成長するのではないかと思います

 

この短歌も粋ないい内容です

中身はネタバレなので言いませんが

とても作品とマッチしていますね

 

 

この作品はとても恋愛色が強いと思っています

 

他の新海作品も恋をテーマにしているものは多いと思うのですが

青春色が強くキラキラしていて儚い感じがありますが

この作品はどこか静かで悩ましくもがく人間臭さがいいとてもよく

恋の難しい部分を感じます

 

 

一人の人間と一人の人間が

ぶつかって交わっていく中に

ドラマが生まれていき

恋をして成長させてくれるというところに

簡単じゃないということもわかって

とても自分は好きです

 

 

他にも

 

卵焼き

ビールとチョコ

 

とか色々注目してください

きっと面白いと思います

 

 

それでは雨が楽しくなるような映画の紹介でした

 

宮本浩次 エレファントカシマシ

 

 

 

 

こんばんは

 

 

 

最近何連勤か忘れるくらい

バイトに追われているんですが

バイト先のラジオで宮本浩次が出てました

 

 

 

エレファントカシマシのボーカル

宮本浩次ことミヤジですね

 

 

ミヤジは自分がボーカリストとしてというか

男として尊敬する人間です

 

 

自分もバンドでボーカルをやらせてもらってますが、ミヤジの歌や演奏にはその人間が表れていて惹き付けられるものがあると思います

 

 

 

そもそもミヤジを知らない人に軽くどんな人かということを説明すると

 

 

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この人ですね

サイズが笑

まあいいや

 

 

エレファントカシマシというバンドのボーカル

・今年で50歳

・ヘビースモーカー

・読書家

 

などが有名な所ですね

 

エレファントカシマシ知らない人は論外です

YouTubeで聴いてください

かっこいいです

有名な曲もあります

昔の曲も最近の曲もスタイルは変わったりしましたがミヤジ自身が大切にしているものをその時々で書いて作っているとすればその変化もこのバンドの味だと思うのでまあそれはぜひ

 

 

 

自分が好きな点の一つとして

純粋なボーカリスト、バンドマンとして

音楽が優れているところです

 

歌は昔から合唱団で声楽をやっていて詳しかったり、とにかく声量と音域でいえば日本でもかなり上手い方やとおもいます

 

ギターの技術に関しては全くわかんないです笑

というのもライブでも多分弾く予定の所で弾かなかったりその場その場の人なのでギターを真面目に弾いてる所をあんまり見た事はないですがたまに難しいフレーズを弾いてるのを見るとそこそこ弾けるんやなーと思います笑

 

そして音楽的な面で言えば

歌詞やメロは殆どミヤジが手掛けていると思うんですけど、変なコード進行の上に割とキャッチーで、でも違和感のない外しというかそこでここに落ちるのかみたいな所がありそれがいい味を出して渋い。ミヤジが元々好きだった歌謡曲とかRCサクセションの影響を受けてるんですかね。詳しくは自分もまだまだそういう所はミーハーなので勉強します、、

 

そして歌詞ですよね

歌詞も哀愁漂うものから割と荒いものまでありますが一貫して言えるのは深みがあるという事ですね

最近のバンドやポップスが糞だなーと思う一つの原因として歌詞はあると思うんですけど、なにか伝えたい物事の本質をその自分の思う本質のまま伝えるのはナンセンスというかそこに対して深みは一切ないと思います。

例えば感謝を伝えたい時に「ありがとう」と歌詞にしてしまうのはすごくナンセンスだということです

自分の好み、深みがあると思うものとしては感謝した時の情景や心に響いたもの、匂い、時間、人、表し方は無限にありそれをその真意のまま伝えるのではなく感じさせるという所に深みがあると思うんですけど

ミヤジの書く歌詞はそういった日本語の良さが余す所なくあると私は思います

ミヤジという人間が良く出ていると思います

 

 

 

そして私がミヤジを好きな点の二つ目に

人間という所があります

 

まず真っ直ぐな所と不器用な所、悩み深い所。

そういう部分は幼少期からあったと思うんですけど

なにより考える人なんだと思います

 

読書家であり、ゲーテとかニーチェとかも読むみたいですね

自分も少し読んだことがありますがやはり本を読むという事は考えるという事に繋がってその人の深みに繋がると自分は思います

 

とにかくそういう考える部分が多いのに加えてとにかく不器用な男という感じが強いです

 

MCとかテレビでうまく話せないとか、女性が苦手とかメンバーに急にキレるとか笑

逸話は尽きないですけどとにかく伝えたいことがある。その中でどう伝えればいいかわからない。

歌詞を書く時もそうらしいです

どうすれば伝わるかいい曲になるか

をずっとずっと考え抜くらしいです

 

あとこだわりも強くて

バンドに対しても自分の好きなようにいかないと絶対に嫌でありメンバーを絶対引っ張る

その姿勢が他のメンバーもミヤジに何十年もついていく所以だと思います

あとは白と黒の服しか着ないとか笑

髪の毛は長い方がロックだとか笑

 

とにかくこの真っ直ぐな男はとても弱い一面もあります

曲を聴いていれば分かる部分もありますが

宮本語録集という本の中でこうあります

 

【生きてるから死ぬ、朝と夜、光には影。
夢と光の裏では、それが同時進行している。】(P347)


【このまま人生が終わるのではないかと
思う時もあるが、その虚無感も持ったまま
死ぬまでやっていきたい。】(P362)

 

 

弱さと悩みが尽きないミヤジだからこそ不器用に真っ直ぐ。でも時には挫折して生きていく

その不完全さが痺れるというか人間臭くてかっこいいと私は思います

 

 

私は特に人間臭くて弱い人間が好きなのかもしれません笑

弱いといってもダメだという事ではなく悩みが尽きないという意味で使ってます

 

フジファブリックの志村や元andymoriの小山田やamazarashiの秋田さん。

その歌から何か伝わるものがあって凄く感銘を受けます

 

また弱くはないかもしれませんが不器用で真っ直ぐという部分はくるりの岸田みたいな一面もあるかもしれないですね笑

 

 

 

最後にミヤジがミヤジであれるのは

メンバーのおかげだと本人も言ってます

学生時代から仲良しなこの4人だからできる音楽があると思います

 

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鍵泥棒のメソッド

 

久々です
ライブとかあったんでちょっと離れてました

 

 

いやー暑苦しいですな
それに加えて最近はイライラすることも
増えとりますなぁ〜

 

 

めめっちい事が多すぎんすよ
そう言うのは良くないんすよ

 

 

あぁ〜男らしい人いないもんかねぇ〜
と思っていましたんですけど

 

 

香川照之
堺雅人

 

 

このコンビは日本の演劇会では外せないですよね
男らしいところから面白いところまで
「幅広」なんすよね


この2人が出てる映画を観て
癒されようという魂胆なんすわ要は

 


それで観ました


鍵泥棒のメソッド

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コメディ?ヒューマンドラマ?
分かんないですけど面白かったですかなり

 

この映画は内田けんじが監督脚本をした日本の映画です

2013年の映画の賞を沢山とってますね

36回アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞してますね

 

 

まあそれだけあってすげえオモロイです

 

 

まあ簡単にあらすじをいいますと

 

死ぬほど金のない役者を目指す35歳無職桜井。

几帳面で完璧主義の殺し屋山崎。

この2人が銭湯で出会う。

山崎は石鹸に滑って転び頭を強打する

ノビてる間に桜井は山崎の鍵を盗る

山崎は記憶喪失になってしまう

ここで二人の人生が入れ替る。

そこから話は進んでいく、、、

 

 

というまあざっくりそんな感じです

 

 

この作品に出てくる「キャラ」が非常にこの作品にいい味を出していると思います

 

 

まず広末涼子演じる水嶋香苗

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女編集長でかなり真面目でしっかり者という感じのキャラクターですが打って変わってトンチンカンな1面もあります

この映画の冒頭のシーン

 

「私結婚します」

「お相手は?」

「まだ決まってません」

 

みたいな笑

かなり真っ直ぐなんですかね?

恋というものを知らないという人ですね

 

しかも無表情なんですよね常に

というか基本的に感情を表に出さない

 

広末涼子も後のインタビューで

「感情を表現する仕事ではなく感情を抑える作業だった」

と語っています。

何にせよ濃いキャラクターです笑

 

 

凄腕の殺し屋、香川照之演じるコンドウ

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完璧なんですよね何もかも

ヤクザ?みたいな裏社会の中でもかなり

頼りにされてる存在だったみたいです

存在が都市伝説のようで誰もその素性を知らない。

かっこいいですねー

冷徹非道みたいな感じです

殺し終わった後に車の中でベートーヴェンかな?クラシックを聴くんですよね

渋いなあ

ちなみに映画冒頭の社長を殺すシーン。

長いシーンにもかかわらず一発OKやったらしいですよ

凄すぎかよ

 

 

そして売れない俳優、堺雅人演じる桜井武史

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ほんとにダメ人間みたいに描かれてます笑

金も借りまくってていつも金がなくて。

でも少し人情深いところがあるのか友達も多いのかな?笑

ダメ人間なんやけどプライドは高めみたいな面白いですね

堺雅人は役の幅がひろすぎるといつも思いますけどこういう最初にオドオドしてて終盤しっかり者になってくのやらすと一番な気がします

 

 

この3人以外にも濃いキャラクターが出てきて

ストーリーもうまい具合にくるくると進んでいきます

 

 

自分邦画の嫌いなところは展開の遅いところなんですけど、これはサクサクしててみやすいですよ

 

 

堺雅人香川照之が好きって話をしましたが

この2人仲いいんですよね笑

撮影の時に堺雅人がアドリブをいれたりして香川を笑わせたり高度な遊びをしてたみたいです笑

 

しかも作中で、二人とも役者の役をやるんですけど、どういう気持ちなんだろうか

作品の中で役者の役をやる

っていう夢の中の夢みたいなの

わざと売れない俳優みたいに下手くそな演技をする

 

それもしっかり不自然なんですよ

いい意味で

そこだけあえて下手くそな演技をするというそんなことまでできるのかって思ってひとりでかなり感動してました。

 

 

 

そしてこの2人といえばゴールデンスランバーですよね

 

冒頭の方のシーンでのこれ!!

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知ってる人は知ってますよね

このふたりといえばのやつですよ

 

この画像は拾い物です

すみません笑

 

監督の遊び心なのかな?

もう一回あの名作観たくなりました

 

 

 

この作品はラブストーリー的要素が強いんすよね

恋敗れたり、恋を知らなかったり色々恋できない人たちが出てくるんですけど

愛する人のためにみたいな

なんていうか最後の方のかっちょいいシーンがあるんでそこだけネタバレになるんですけど

 

 

コンドウは女の事で死のうとした桜井を馬鹿にするんですけど、

コンドウは既に恋をしてるですよね

それに気付いた桜井がコンドウに

 

「お前も人のこと言えんのかよ」

 

っていうシーン

たまらなく好き笑

 

まあここだけ言われてもわかんないでしょうけど見たらわかります

 

なんしか観たことある人ならこのシーン好きなはず

 

 

恋とか愛とか題材にした映画で面白いの本当に少ない気がしますけど、いい感じで恋にコンプレックスのある人が恋をしていく

そして人として大事なものを知り、成長していくということはなんと素晴らしきことかと本当に思います

 

 

いい映画でした

 

 

でわまた〜

 

 

 

 

 

 

竜二

 
 
こんばんは
久々に書きます
 
いやーこの間に2作見たんですけど
色々あって忙しくて更新できませんでした
自分の甘さが際立つ
 
2作というのは
 
1作目は自分が愛してやまないコメディ映画
『オースティンパワーズ ゴールデンメンバー』
これはもうドラマ?であったのかな
詳細は全然わかんないですけど親父が好きでみせられてましたねー
自分の下品さはここが原点
映画としてもくっそ面白いですよ
まあ書くほどのメッセージもないと思うので見てください笑
 
 
二作目は
『竜二』です。
 

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ヤクザ映画なのかな
暴力シーンがあんまりないヤクザ映画って珍しい
 
 
ゴリゴリに組織的な話というよりも主人公がヤクザっていう話です
 
とりあえずこの映画はこの動画をみて観たくなって観たのでこの動画から見てください
 
 
 
 
リンクうまく貼れてるか分かんないけどまあいいや
 
千原ジュニア松本人志も好きってことで二人とも好きな俺からすれば観るしかって感じでした
 
松本映画はあんまり好きではないっすけど
 
とにかくこの映画は普通なんですよね
自分は任侠映画も観るし期待してたんですけどヒューマンドラマ要素が強くて昔のドラマ観てる気分でしたね
 
 
でもなんかちょうどええこの感じがどう表現すればええか、、、
 
ておもてたんですけどやっぱり千原ジュニアが言うみたく真似したい渋いシーンが多い
 
動画の中では3シーンか4シーンくらいしか真似してませんけどもっと多いんすよ
ええシーンが。
 
ネタバレになるんすけど俺が一番しびぃ〜ってなったシーンは
 
 
 
嫁さんと嫁さんの父親のことで喧嘩になって、
 
「産まれた子供を連れて九州に帰れ」
 
 
って言って竜二が言い放つところなんですよね
ほんとはちょっと違うことを言ってるんですけどまあ大体そんな感じなんすよ。
ほんで娘のことも
「あんな糞ガキ」って言い放つんですよね
あんなにかわいがってたのに
 
 
ヤクザとしていっぱしになれてない竜二が子分たちの前でプライドもないし嫁さんにも面子がたたないしでもうぐちゃぐちゃの内心が見えるんですけどそれでも流石男っすよ
哀愁漂うその一言がめちゃくそ痺れるんすわ
 
 
まあとにかくそういうシーンがいっぱいあるんすよね
 
 
かっこいい男の映画ってのはたまにみるべきっすね
最近のイケメン俳優とかアイドルとか何がかっこいいか分からんですけど、この時代の俳優さんはとにかく本当にかっこよくて男が惚れる男なんすよね
 
 
そして主演を演じた
 
金子正次
 
という男が熱い渋い男なんですよね
動画でも言ってるけど無名の金子正次なんかどこも相手にしてくれなかったが自分でこの映画を演じて少ない金でつくったこの映画の公開中に最後死ぬんですよね
 
それを看取る松田優作
なんかもう二人の友情や最期までやりぬいた金子正次は映画の役さながら男なんすよね。
 
この曲は主題歌があの萩原健一
 
ショーケンのララバイが染みるんすよね〜
いい。
ショーケンの作品も観ましたがマジでかっこいいんすよね
男なんすよ
 
 
こないだ深夜テレビみてたら
小堺さんとサンボマスターの山口さんが
ショーケンについて語ってる番組があって激アツでしたよ
 
渋いエピソードも沢山あって。
 
この当時の男達は生き様からかっこいい
渋い。
それが演技にでてる
 
タバコ1本吸うだけで絵になる
今の俳優でこの渋さを出せるのはなかなかいない気もします
 
 
とにかくこの映画は金子正次の渋さが詰まったいい映画なので是非みてください
 
 
 
 
 

耳をすませば


今回は耳をすませばを観ました

なんかもっとマイナーな映画とかよく見てるんですけど、書きやすいかなーと思ってメジャー所を今はあえて選んでます笑


ジブリです!

ジブリ自分好きなんですよね

ていうのも猫の恩返しとこの耳をすませばは特別で。


というのも

バロンとムーンが大好きなんですよ

またバロンは背景があってとにかくいい渋みのあるかっきーキャラクターなんですよね。



ということで耳をすませばという映画は

もともと「りぼん」に掲載されていた漫画なんですね

それをジブリが映画にしたという流れです

原作は柊あおいという人です

監督は近藤善文という人ですね

近藤善文は紅の豚とかを手がけている有名な人ですね



話の内容は有名なのでざっっくり言うと

読書好きな月島雫がある日、天沢聖司という男の子が自分の借りてる本の貸出カードのところに名前があることに気付き、徐々に2人が出会っていき、、、

という感じです。

ざっくりですみません笑



この話は特に深い所が多いのです

なんといっても青春。青春。青春。


ネタバレなのであまり詳しいことは書きませんが、この映画の好きな所説明していきます。



まず絵ですよね

スタジオジブリの映画の景色は半端なく綺麗で味があるんですよね

舞台は聖蹟桜ヶ丘って街なんですよね

京王線にのる描写がありますね

田舎でもないですけど都会の外れの住宅街の風景っていいっすよねほんと

雫が団地暮らしで自分もそうなのでなんか親近感。

でも団地の割には部屋広くね?感否めないですね。


後なんといってもイバラードの世界ですよね

これは井上直久さんの書く幻想世界なんですけどバロンと雫が飛んでいる?シーンで出てきますね

すごく綺麗です。宮崎駿イバラードの世界が好きみたいですね

井上直久の心の落ち着くものを集めた独自世界なんですよね

猫の恩返しではバロンの住んでいる世界として出てくるんですよね

理想と現実でさまよう雫の複雑な心境が綺麗に表せている気がするのと、地球屋がとてつもなくいい味を出しているんですけどその異空間のような暖かい世界みたいなのが相まっていてとても不思議な空間と住宅街という現実があいまっている映画だと思います

あと絵といえば牢獄のヴァイオリン職人のあの絵。雫はあの絵を見て何を感じたのですかね

ちなみにあの絵は宮崎駿の次男の宮崎敬介の作品です。いい絵。




次に音ですよね。

カントリー・ロードがキーになっていますが

コンクリートロードとか色々な宮崎駿のお遊び?も面白い

あとこの映画で宮崎駿が新しく取り入れたものがあってそれは「ドルビーデジタル」というものを日本初取り入れたものでした

せーじくんがヴァイオリン職人になるってことで雫とデュエットしてるところにおじさん三人衆がきて五人で演奏するシーンは見物ですよね

サントラほしい切実に



あと物語の中の物語ですよね

雫が執筆してる物語の世界はすごく幻想的で素敵やし、バロンの物語や、地球屋のおじさんの昔の話も素敵ですよね

どれもリンクしていて幻想的で愛に溢れてる。でも儚い。みたいなのがたまらんです


で!!

俺の好きなバロンの話をすると

バロンの本名はフンベルトフォンジッキンゲン男爵だった気がする

長いからうろ覚えなんで間違えてたらすみません笑

これからもバロンと書いていきますが

バロンはそもそも対になる人形がもう一つあってそれが恋人のルイーゼです

でもおじいさんとおじいさんの出会った昔の恋人との間に離れ離れになってしまうんですね

悲しい。やっぱりバロンってたまらん

そしてバロンの目には細工がされてあります

それはエンゲルスツィマーという、天使の部屋という意味で布張りの際につく傷でできるものなのです

光に当たれば反射してキラキラ見てるんですね

乱反射して綺麗に見えるそうです。

いやーみたい

そしてバロンは動くんですね

可動式なのかな?見てるとわかるんですけどステッキを持つ手が作中で変わってるんですよね。前だったり後ろだったり。

生きてるんですかね。

でも作中でバロンが雫に語ります


「ここは、君たちが住む所とは少しだけ違った場所。心を持ったものたちの世界。人が持つ、想いや願いを込めてつくられたものにはいつしか心が宿る」


と。

バロンは貧しい職人によってつくられたものですがその職人の魂が入っています。

大事に大事につくられたものなんです

いつかバロンには心が宿る。

それかもう宿っているのか

それは猫の恩返しに繋がるのか?

猫の恩返しは雫が書いた物語とされてるしそーなのかもしれませんね



最後に原石の話を。

おじいさんが小説を書き上げた雫に石をあげます

その石は真ん中にエメラルドの原石がある石なのです。

ただの変哲もない石ですが

磨けばエメラルドなんか少ししかない無駄な石かもしれないし、エメラルドがザクザクでてくるかもしれない。

君たちは原石だ

みたいな話をするんですね。


自分の大事にしてる言葉に

「多彩に光れ 原石よ」

とあるんですけど。

青春時代の悩ましい自分たちはそれこそ原石だと思うんですよね

これから磨くことで何が待っているかわからない

でも磨かなければその価値に気付くことは出来ないんです

頑張ればエメラルドはもっと輝くのではないかなと思います


なんといっても観て貰えばわかるんですが

エメラルドの原石もバロンの目も同じくすごく綺麗に光ります

自分ももう少し頑張ってみようと思いました

ありがとうございます

では





雲のむこう、約束の場所


雲のむこう、約束の場所 予告編 (The Place Promised in Our Early Days)

 

この映画です!

自分、新海誠監督が2014年に公開した三作目の長編アニメ映画です

この映画すごいんですよ

あの「ハウルの動く城」を抑えて第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞してるんですよね

 

この映画なにがすごいかってやっぱり新海誠節が存分にきいてるところですよね

半端ねえっす

 

まずなんといっても映像がきれい過ぎる

画質の問題とかやなくて絵ですね

きれいな田舎の風景に禍々しくソビエタツ塔ですよね

このミスマッチがなんともいえない幻想性をかもしだしてる

 

次に音楽もいい

主題歌もさることながらBGMもいいんですよね

それに加え、アニメって映画作品以外は自分あんまり観ないんですけど

アニメという「創造世界」の「音」をどう表現するかってところすごく注目するんですよね。。気になってしまう。

でも違和感もなくすごくよかったです

 

次はなんといっても新海誠といえばナレーションやセリフの数々ですよね。

あえてキャラクターの心理状況を話させることで状況に深みがましますよね

というか叙事詩的というのか。。

文学的な表現が多くて、「中学のガキがんなこというかい」ってところもあったりしますがとてもいいです

 

新海誠は田舎が好きなんですかね?

今回も舞台は田舎ですね。北海道ですね。作中では蝦夷と呼ばれています

現実とは別の戦後の世界ですね

また、そこから「夢」というのと関係してきます

夢という概念がまた複雑でみてもらえればわかるんですけどとにかく設定が細かく決まっておりそれと3人の主人公達が関係してくるんですよね。


主人公達は仲のいい男子2人女子1人の3人です

時間系列が何年後かに飛ぶことがあるのでこの主要3人を含む他のキャラクターもしっかりと覚えておかないと見た目が変わるので名前を記憶しておくと物語について行きやすいと思います


この話のキーワードとなるのはやはり

飛行機 塔 夢 恋 友情

の五つでしょうか。


帰る場所。

少年達が成長していくにつれて心も体も頭も変わっていく気がします。

でも大人になりきれない大きな理由がある

それが物語を変えていく

主人公達の人生を変えていく。


子供の頃叶えきれなかった夢が

自分の人生の心の奥底でくすぶっている。


そんな夢を叶えるのに子供から大人になる青春というのでしょうか。


葛藤して悩んでいる時間が青春でしょうか

夢を追いかけるのもまた青春だと思います


それを追いかけるのに心が熱くなります


是非見て欲しいです





がしかし笑

この話ややこしすぎて

あんまりストーリーが入ってこなくて

最後の方にあぁ〜ってなるので

展開も起承転結がしっかりしてるわけでもないので

そういうのが苦手な方はオススメしません笑


ゆったりとした空気や

どこかさみしい感じ

ノスタルジックな気持ちを

大事にできるのならオススメします!!



かくのむずいなぁ

精進します

 

 

グッドウィルハンティング/旅立ち

 

こんにちは

初めてブログなるものを書いてみます

というのも出版業界や編集などに興味のある

自分の成長のためと言うか、

まあそれは良い風に言ってるだけなんですけど

 

最近毎日と言っても過言じゃないくらいに

映画や小説、また音楽、絵、漫画、、などの

サブカルチャーに触れていく中でなにか残せていきたいなと言うのが目的の一つでありますのでなにか書いていきたいと思います

 

 

何から書こうかと思ったんですが

やはり自分の一番好きな映画を書こうという事を思いまして。

グッドウィルハンティング/旅立ち」

という1997年に公開されたアメリカの映画から書いていこうと思います。

 

 

監督はガス・ヴァン・サントですね

ドラッグストアカウボーイとか

エレファントで有名ですよね

エレファントはまだ観てないんですけども

 

あとサイコのリメイクでなんちゃら最低賞獲得してましたね笑

観てないのでみてみたいです笑

 

そして脚本兼主演のマット・デイモンがなんといってもイかしてますよね

まさに役通りの天才なんですよね笑

しかも無名時代にベン・アフレックと書いていて共にアカデミー賞を受賞するっていうのもそれ自体がいいドラマやと思います

 

そして心理学者であり助演男優賞を受賞したロビン・ウィリアムズです

自分が一番っ好きな役であり、素敵なセリフがもうたくさんありますね

いちいち言うことが深くて誰よりも人間くさい。それがたまらなくいいんですよね

ロビン・ウィリアムズが亡くなったのが二年くらい前ですよね今から。

その時は日本の映画ばっかり観てたのであまり詳しくはなかったですが今になるとすごい俳優さんだったんだなと悲しいですね

 

 

この映画のストーリーとしては

天才少年のウィルですが、幼い頃に色々あって心に傷を負っています。

その少年に天才数学者のランボーが目をつけ、ランボーの古くからの友人の心理学者ショーンとウィルを会わせ、カウンセリングがはじまります。

そこから色々な人間同士がぶつかり合って成長していくというヒューマンドラマです。

 

 

詳しいことはネタバレになるので下の方に書きます笑

 

まずこの映画を自分が一番推してる理由は

人生そのものなんです笑

「愛」「友情」「仕事」「自分」「人生」みたいな生きていく上で大事な要素がほっとんど入ってると思います

 

まだ何も知らない未熟なウィル

妻を愛し続けたショーン

ハーバードの最難問の数学の問題を解いてしまうウィル

底辺大学の教授のショーン

 

対照的な2人だからこそ惹かれるものがあり、

決してショーンがウィルに説いていくだけではなく、ショーンもウィルから色々なことを学ぶ。

 

一つだけ中盤の好きなシーンを

河原でウィルがショーンに様々な知識をひけらかした後にショーンがウィルに言うセリフ。

 

 

 

 


君は子供だ
自分の言っていることの意味すら分かってやしない

美術について問えば君は本から得た知識を並べ立てるだろう
ミケランジェロも、知り尽くしてる
数々の偉業、時の支配者や法王との軋轢、性的嗜好から作品まで
だか君にシスティナ礼拝堂の匂いは語れない
そこに立ってあの美しい天井を見上げたことは無い

現実に
女について聞いたら
愛読書からの抜粋を語るだろうな
数少ない実体験を織り交ぜて
しかし女の横で目を覚ました朝の幸福感なんて想像もつかんだろ

強情で
戦争について聞いたら多分シェイクスピアをぶつけてくるな
「友よ侵略者に立ち向かえ」
でも君は知らん、
この腕の中で息絶えた親友が
心に焼き付けていったあの縋るような目を

愛について問うたらソネットを引用するか?
でも一人の女に骨抜きになったことはないだろ
見つめられるだけで卒倒しそうなくらい神様が自分に与えてくれた天使だと思って地獄から救い出されて、自分も彼女の天使になる
愛の力で彼女を引き止めようと病晩乗越えて私は病室で2ヶ月間妻の手を握り締めて座ったまま寝た
医者も面会時間なんて決まりが私には通じないのを知って諦めた
本当に失うってこと、それは自分を捨てて誰かを愛した者にしか分からん
そこまで深く人を愛したことがあるか?

君を見ていると知性と自信を持った男には見えない
自惚れだけ強いただの臆病な餓鬼だ
君が天才であることは誰も否定しない
君の深さを推し量る事は誰も出来ない
だが君は一枚の絵を見て全て知ったような態度で私の人生を引き裂いた

君は孤児だったね
どれ程困難な人生か私に分かると思うか?
君の気持ちや君という人間が
オリバー・ツイスト」を読んでいればそれは君を要約するものか?
私はね、ばかげた妄想だと思ってる、
今更君から学ぶことは無いしそんな小説を読む気もない
君が自分自身の言葉で話さない限り
それなら興味をそそられ、耳を傾ける

でも君は喋りたくないんだ
自分が何を言うか怖いんだ

君次第だな

 

 

 

是非ともこの土日みてください

 

今僕の周りには頑張っている人がたくさんいます

頑張れば悩むのが当たり前です

そんな時に一番心に残る映画なので是非見てください

 

 

 

↓もっと詳しい話ネタバレになるかもしれません

 

 

 

 

 

まず邦画のイメージは景色や人物の表情を映しセリフではない部分で表現する部分が多い分展開がのったりしてる気がします。

洋画は真反対のイメージがあります。

 

あくまで大雑把なイメージですけど

それをこの映画はとても感情や情景を大事にしているように感じます

 

 

あの教授の部屋にある絵をウィルがバカにするシーンでは絵はあくまで台風の真ん中にいる絶望的な絵として象徴されていますが

後半、川でヨットに乗るおじさんが映ります

そこでは絵と同じようなシーンなのですがとても希望に満ち溢れています。

 

そういったセリフのない表現ひとつひとつが粋な映画です

 

最後の友人がウィルを訪ねていくシーン

ドアを叩いて呼んでもでてこないウィル

そして何を言うわけでもなく悲しいのか嬉しいのか複雑でもあり前向きな表情をしている

そこで語らない「友情」が感じられてとても感動しました

 

また最後ショーンの家のポストに手紙を入れるウィル

 

手紙の内容がとても粋ですよね

 

どこまでも粋なこの映画

是非みてください

また機会があればもっと詳しく書こうと思います